asagao5-11’s diary

300~600字程度で、昔の記憶を記録する

2020-01-01から1年間の記事一覧

< ゴキブリ潰す >

住宅公団に住んでいた時のこと、母が仲の良いおば様と玄関口で 長話しをしていた。 秋めいた気候だったのを覚えている。夕方までは丁度良い気候だ ったが、夕方5時を過ぎると少し肌寒くなっていた。でも話しは続 いている。 夕食ごはん作りは止まったままだ…

< あれよ!あれ! >

日常会話の中で 「あれよ!あれ!」「それだよ!それ!」など 何とも抽象的すぎるやりとりが我が家にはある。 私の母と母の友人はよく使う。頭ではわかっている。言葉として出 てこない。人の顔は思い出せているのに名前が出てこない。 年齢のせい?たまたま…

< どっち向いてるの? >

玄関で、母が、「どっち向いているの?」と言う。 私:「ん?」 母:「ん?じゃないでしょ!」 「どっち向いているの?くーつ(靴)」 私:「こっち」 母:「逆さ向いて履くの?」 私:「(考え)(右手で爪先を進行方向に履きやすく変える)」 母:「そう、…

< 駅そばの味の記憶 >

30年程前の記憶である。 家に帰るまで我慢できない。腹が空いた。軽くでもいいから何か 食べて帰りたい。 阪急神戸線塚口駅の上りホームにそのそば屋はあった。すかさず 入り、天ぷらそばを注文。できあがりの声がかかった。待って ました! まず、つゆを…

< “気をつけて” というおまじない >

学生時代、バイクツーリング中に事故を起こした。よくある右直 事故。時速40km/h前後だと記憶しているが、右折してきた乗用車 に突っ込んだ!頭から車のフロントガラスへ突っ込んでいった。今 だにあの記憶と事故までのスローモーションが映像で頭に残る。…

< 千頭で聞いた汽笛は999? >

博物館でしか観たことがなかったSLを大井川鐡道千頭駅で見た。 小学生から大人、鉄道マニアの人まで人だかりは凄い。さすが、 現役で走っているだけある。迫力満点だ。 先頭に乗れば(乗客は乗れないが)、汽車に乗っている感満載だ が、客車はあの直角に座…

< 思い出す 朝の日本茶とコーヒー >

現在、朝4時起き。朝一番にすることは、にがりを入れたお水を 500cc飲む。これは便通快便のため。そしてあっつい日本茶を 飲む。濃いのを好み、茶葉は静岡の川根茶。 つい最近まで20年以上コーヒーを飲んでいた。ミルクや砂糖は 入れずブラックで1…

< 「誰?」じゃないでしょ! >

母が電話で誰かと話している。笑ってる。話が長い。誰だろう? 外で私の知らない女性と母が喋っている。誰だろう? ピンポーン、インターホンが鳴る。玄関口で誰かと話しをしている 母、セールスマン?勧誘?近所のおばさん?知らない人がたくさん いる。1…

< 「誰?」じゃないでしょ! >

母が電話で誰かと話している。笑ってる。話が長い。誰だろう? 外で私の知らない女性と母が喋っている。誰だろう? ピンポーン、インターホンが鳴る。玄関口で誰かと話しをしている 母、セールスマン?勧誘?近所のおばさん?知らない人がたくさん いる。1…

< 挟んだ!! >

3歳か4歳か、まだ幼稚園に上がる前の記憶。 漏れそうでトイレへ行く。 立ち小便。 私:「あ~出たぁ~(スッキリ)」 (チャックを上げた、その時!) 「いて~!いて~!いてっ!」 (上げているチャックにちん〇んの皮が挟まった!!) (もう自分ではお…

< 懐のたばこ >

父方の祖父のお見舞いに行った。場所は伊豆だったような・・。 景色の良い高原が広がる場所に病院があったと記憶する。 病室に入った。おじいちゃんがいない。面会スペース、トイレ、 売店等へ行くが見当たらない。 母に、「おじいちゃんいない」と言ったら…

< 私とメガネ >

目は一度悪くなると元には戻らない。 3歳か4歳の時、 母:「絵本と目を30cm離しなさい、目が悪くなっちゃうわよ!」 私:「目は2つあるから大丈夫」 母:「そういうことを言ってるんじゃないの」 真剣になるとどうしても見ているもの、書いているもの…

< 湯舟に浸かって100数える >

人生半世紀を過ぎた。 身体は冷やすより温めたほうがいいのだが、湯舟に浸かることが少 なくなり、シャワーを浴びて終わらせることが多い。シャワーは身 体を冷やすことを分かっているが、時間短縮のためシャワーを選ぶ。 ちょっと寒い、寒気がする、今日は…

< お出かけ >

半世紀程前の幼少時代は、月に一度か二度、土日のどちらかは 家族でデパートへお出かけをしていた。楽しくて楽しくて仕方が なかった。本屋(有隣堂)へ行って、お目当ての本をよく買って もらった。どこかで外食をした記憶はないが、祖父母が来ている 時だ…

< 妹が落ちた >

小学校3年生か4年生、公団の子供会企画で丹沢登山へ行った。 総勢50名程、路線バス2台借りて登山道入口まで運んでくれた。 頂上まで順調に到達し、お昼ご飯を食べてあとは下山だけ。途中 後方で「誰か下に落ちたぞ!!」という声が聞こえた。きちんと 整…

< 祖父母を肩車 >

父方の祖父母は明治末期生まれ。祖父は身長180cmで当時と してはずば抜けて高い。祖母は逆に140cm台と小柄でかわいら しい。祖父には幼少時、よく“肩車”をしてもらった。見晴らし は大変良く、ゆうに2mは越えていたが家の鴨居によくおでこを ぶつけて泣いて…

< 成長してるんだ >

昔、遊んだ場所へ行った。どれも小さい。こんなに小さかったの か?ジャングルジム、ブランコ、鉄棒、学校の机、ザリガニ取った 用水路の幅、階段の高さ等 確認できそうなものはたくさんある。 それだけ自分は大きくなったんだ。 すでに祖父母は他界したが、…

< ヘリに追われた! >

学生時代、友人4人で北海道ツーリングへ行ったその帰り道、 船で函館から青森へ入り東北自動車道を南下中にヘリ(ヘリコプ ター)に追われた。 岩手県に入った。真っすぐな高速道路は眠くなる。歌を歌う、 スピードを上げて緊張感を持たせて走行する。一番…

< 痛みに痛みはない? >

14歳の時、バッサリ左肘等を切った。風呂場でのぼせてガラス 扉に突っ込んだ。その日に限って湯はたっぷり、かなり熱め。水を 入れればいいものを我慢して入っていた。「もう限界、さぁ出よう」 と湯舟から出た瞬間、気を失って倒れた。ガラス扉の割れた音…

< 箸を忘れた味 >

私:「あ~、また忘れた箸!」自分に嫌気がさす。 母:「お弁当、作るまでしたんだから、後は自分で箸入れてナフキ ンに包んで持っていってよ!」と言われていた。 母は私が中学高校と6年間も毎朝5時に起きて、自分の仕事がある なしにかかわらず、お弁当…

< 海老を見ると >

公団に住んでいたとき、まだ小学校に上がる前である。 お隣のK君ちの玄関前で大声が聞こえた。 K君の母:「こらっ!!そんなもん取ってきて!!どうするのよ~」 「捨ててきなさい!ベランダはそんなもん置けないよ!」 バケツの中には数十匹のマッカ(アメ…

< ちんたらちんたらして >

小学生の頃、母からよくこの台詞を聞いた。自分ではあまりとい うか全然ピンときていなかった。 羊年生まれの人はみんなのんびりしている? 祖母:「あんたは人一倍やらないとみんなと同じにならないから」 と言われた。干支で全てが決まるのか?そんなバカ…

< 通知表と宿題 >

昔は小学校の一学期の修了式が私の誕生日だった。梅雨明け本番 の日。夏休みに入る嬉しさの前に、両親は「見せるものがあるでし ょ!」と渋い顔で言ってくる。プレゼントはさておき「通知表」で ある。良いはずがない。母は「何でこんなに悪いの?良いのは“…

< ごはんつぶ >

毎日3食お世話になっている“ごはん”。幼少時、茶碗の所々に 残る“ごはんつぶ”を祖父が見て「一粒も残さず食べなさい。お百 姓さんたちが一生懸命に作ってくれたんだから」とよく言われた。 つぶ(粒)の集合体はパン以上に腹を満たしてくれる。その“ごは ん…

< お姉さん、お元気? >

母の小学生時代の同級生の一人が歯医者さんをしていた。その歯 医者には家族全員40年以上お世話になった。腕も良く、物静かな 先生で安心して治療に専念できた。 この歯医者の受付のおばさまは先生の奥様ではなかったが、いいこ とが書けないくらい“愛想が…

< 帰れない >

運転免許を取るために海を渡った。片道運賃が無料というオマケ 付き。30年以上も昔のことである。当時としては合宿免許講習料 27万円はおそらく高い部類だろう。東京から船の夜行便で6時間、 熱海からだと高速ジェットで60分、場所は伊豆大島である。…

< 初めての丸刈り >

中学2年の時、中間テストの数学で28点を取った。50点満点で はない、100点満点だ。“いかん” “やばい” “えっ!?” 両親はもちろん、塾の先生の顔が浮かんでは消えの繰り返し。 父:「どうしたらこんな点数が取れるんだ?」 私:(心の中で 取りたくて…

< アサガオを残し >

これは極々最近のことだ。 コロナ禍の中、悩みに悩み店を廃業した。10周年を迎えることな くピリオド。開業月に東日本大震災が、廃業は新型コロナウィルス と災害続きだった。 店を始めた翌年から5月のGWにアサガオの種を蒔き始めた。 小学生の時から好き…

< 起きてくると思った >

死んでいるのに、起きてくると思った。祖父が死んだ、77歳。 33年前、私は階段から転げ落ちて左足首を捻挫して松葉杖をつい ていた。葬式なのに役立たず。 襖1枚向こうで寝ている、いや安置されている。 「人が死ぬってどういうこと?」 「人は死ぬんだ…

< ラジオ体操 >

ラジオ体操の曲を聴くだけで小学校の夏休みを思い出す。懐かし く、ちょっと嬉しく(夏休みに入っても友達に会える)なる。 朝6時15分になるとワサワサと声が大きくなり、人が集まってい る感が布団の中からでも聞こえてくる。「あっ!もう行かなきゃ」 …