< 移住してまもなく1年 >
東京を去ってそろそろ1年が経つ。東京はホント人が多い、ビル
ばかり。夏は夏の暑さなのか、それとも室外機から出る熱風が夏
なのかわからないくらい暑い。アスファルトからくる照り返しも
強く暑い。
百貨店に入る。「あ~涼しい、汗が引く~」と言いながら
うろうろする。いつのまにか汗がひき、身体は慣れていく。あま
り居すぎるとカーディガンが必要になってくる。そろそろ外へ出
ようか・・・。モワッとした空気が1階出入り口付近に漂ってい
る。カーディガンはいらなくなり、体温が急激に上がる。「うお
~、なんじゃこりゃ~」ほどなくして汗だくに。
住む場所が決まり山の中へ引っ越した。緑深く、少ない人口、
若者はいない。とっても空気はいい。澄んでいる。朝一番に外へ
出る。そこには懐かしい匂いがあった。小学校にときに行ったキ
ャンプ場の朝の匂いだ。何度も何度も大きく吸った。おいしい。
東京では何を吸っていたんだろう。山からのエネルギーは絶大で
身体が浄化されていく。
人は温かく、困ったことがあれば助けてくれる。個人商店しかな
いが、レジではついつい話込んでしまう方がほどんど。田舎なら
ではの光景だ。こんなにゆっくりした生活は久しぶりである。
時間の流れも東京とは違い、私の性格は田舎向きだ。のんびりし
たい、せかせか働きたくない。居心地がよく満足している。
在宅勤務が進んでいる昨今、田舎暮らしをしながら仕事をする
のも環境が変わって楽しめると思う。