asagao5-11’s diary

300~600字程度で、昔の記憶を記録する

< ヘリに追われた! >

 学生時代、友人4人で北海道ツーリングへ行ったその帰り道、

船で函館から青森へ入り東北自動車道を南下中にヘリ(ヘリコプ

ター)に追われた。

 岩手県に入った。真っすぐな高速道路は眠くなる。歌を歌う、

スピードを上げて緊張感を持たせて走行する。一番良いのは近く

のS.AかP.Aに入って仮眠をとるのがいいが、早く東京へ帰りたい

一心でスピードアップを選択した。

左後方斜めあたりでバタバタする音が聞こえた。うるさくて耳障

りだなと首を左に回したら、何と!ヘリが超低空飛行していたの

だ!機体の右側面に文字が見え、“岩手県警察”と書かれていた。

右側に乗る警察官は右手で“スピードを落とせ”合図を送ってきた。

 その時のスピードメーターは110km/h、なんてことないスピー

ドなんだが、当時のオートバイの高速道路の制限速度は80km/h、

30km/hオーバーなんだが、仕方なくアクセルを戻し80km/hをキ

ープした。アクセルを戻した瞬間、路側帯に計測器を持った警官

が待ち構えており、“ハッ!”とした。その数百m先には追跡用の

パトカーが待機していた。

 ヘリは距離にして10km程、私とほぼ並走という形をとり、様

子を見ていたのだろう。しばらくして左へ反れて行った。しばら

く、のんびり走行したが眠気は襲うばかりであった。

 それにしてもヘリが超低空で飛び続けるって東京ではビルばか

りで有り得ない。しかし、広大なアメリカならヘリやパトカーが

犯人の車を追跡するニュースを度々見る。

 今でも記憶に残ることは、ヘリの警官の顔がハッキリ見えたこ

と。どれだけ超低空飛行なんだ!