asagao5-11’s diary

300~600字程度で、昔の記憶を記録する

< ゴキブリ潰す >

 住宅公団に住んでいた時のこと、母が仲の良いおば様と玄関口で

長話しをしていた。

 秋めいた気候だったのを覚えている。夕方までは丁度良い気候だ

ったが、夕方5時を過ぎると少し肌寒くなっていた。でも話しは続

いている。

 夕食ごはん作りは止まったままだ。

おば様:「そろそろ帰って夕食の用意しなきゃね、長くなってごめ

    んなさい」

とそこへ、でっかいゴキブリがギラギラ輝かせて玄関から我が家に

入ってきた。素早い動き!!

私は母の足につかまりおどおどし何もできずにいた。

おば様はすかさずしゃがんで、一番近くにあった父の革靴をつかみ

、ゴキブリを瞬殺!!

おば様:「あら~!ごめんなさい、ご主人の靴で・・・」

母  :「・・・・・・」

私  :「・・・・・・」

 

ゴキブリで長話しは終わり、おば様は帰っていった。

父の革靴の底にはぺしゃんこになったゴキブリがいた。

私  :「これ、お父さんには言えないよ~」

母  :「・・・・・・」