< ゴキブリ潰す >
住宅公団に住んでいた時のこと、母が仲の良いおば様と玄関口で
長話しをしていた。
秋めいた気候だったのを覚えている。夕方までは丁度良い気候だ
ったが、夕方5時を過ぎると少し肌寒くなっていた。でも話しは続
いている。
夕食ごはん作りは止まったままだ。
おば様:「そろそろ帰って夕食の用意しなきゃね、長くなってごめ
んなさい」
とそこへ、でっかいゴキブリがギラギラ輝かせて玄関から我が家に
入ってきた。素早い動き!!
私は母の足につかまりおどおどし何もできずにいた。
おば様はすかさずしゃがんで、一番近くにあった父の革靴をつかみ
、ゴキブリを瞬殺!!
おば様:「あら~!ごめんなさい、ご主人の靴で・・・」
母 :「・・・・・・」
私 :「・・・・・・」
ゴキブリで長話しは終わり、おば様は帰っていった。
父の革靴の底にはぺしゃんこになったゴキブリがいた。
私 :「これ、お父さんには言えないよ~」
母 :「・・・・・・」