asagao5-11’s diary

300~600字程度で、昔の記憶を記録する

< 海老を見ると >

 公団に住んでいたとき、まだ小学校に上がる前である。

お隣のK君ちの玄関前で大声が聞こえた。

K君の母:「こらっ!!そんなもん取ってきて!!どうするのよ~」

     「捨ててきなさい!ベランダはそんなもん置けないよ!」

バケツの中には数十匹のマッカ(アメリカザリガニ)が入っていた。

K君は必至に母に食らいついていたところに、私が玄関の扉を開けたら、

K君:「これマッカだよ!たくさんあるから少しいらない?」と。

私の母:「(バケツに中を覗いて 首を横にふった。)」

私 :「うちは金魚がいるから、マッカまでは飼えないよ」

K君の母:「ほら~ 捨ててきなさい!!何度も何度も同じことする

     んじゃないよ」

K君は、渋々、階下へいって小川へ捨てに行った。

 

数日後、母が海老を料理中

私:「ザリガニみたいだね」と言ったら、

母:「いやね~、おいしくなくなっちゃうじゃない」

  「じゃ~あんたは生臭いザリガニ食べなさい。」

私はバツが悪く無言で引き下がった。

 

小説で「がばいばあちゃん」を読んだ。

川から流れてくるザリガニを“伊勢海老”と言って食べていた。

普通の“海老”ではなく“伊勢”がつく。

 

食べる部分だけみれば同じじゃないか?と思うのは私だけか。

母には 表現が貧しいと言われた。