asagao5-11’s diary

300~600字程度で、昔の記憶を記録する

< 湯舟に浸かって100数える >

 人生半世紀を過ぎた。

身体は冷やすより温めたほうがいいのだが、湯舟に浸かることが少

なくなり、シャワーを浴びて終わらせることが多い。シャワーは身

体を冷やすことを分かっているが、時間短縮のためシャワーを選ぶ。

ちょっと寒い、寒気がする、今日は疲れたと感じた時は迷わず湯を

張る。熱い湯でのぼせて大けがした経験上、熱くはしない。時々、

温度チェックする。

 今になっても湯舟に浸かる時は自然と数を数える自分にふと気づ

く。い~ち、に~い、さ~ん、100まで数える。身体が温まったの

を数を数えて判断する。100が一つの目安。

 住宅公団に住んでいた幼少時代、風呂は父と妹と3人で入る。お

しゃべりしながら、笑いながら、身体や頭を洗う。最後に3人湯舟

に浸かって100まで数える。

父は私や妹の肩に手を当てて身体の温かさをチェックする。祖父の

時は唇を肩につけてチェックする。

風呂を出ると脱衣場で母がバスタオルを持って待ち構えている。風

邪を引かないようにすばやく拭く。

 100まで数えて風邪を引くことはない。これからも100まで数えて

身体の芯まで温めていこうと思う。