asagao5-11’s diary

300~600字程度で、昔の記憶を記録する

< 通知表と宿題 >

 昔は小学校の一学期の修了式が私の誕生日だった。梅雨明け本番

の日。夏休みに入る嬉しさの前に、両親は「見せるものがあるでし

ょ!」と渋い顔で言ってくる。プレゼントはさておき「通知表」で

ある。良いはずがない。母は「何でこんなに悪いの?良いのは“体

育と音楽”で、勉強で良いのはないの?」・・・ないのである。

次に発する台詞は「夏休みに宿題あるでしょ!絵日記残して7月中

にやってしまいなさい!必要なものは買ってくる。いいわね!」

 そしてお盆へ。新幹線に乗って祖父母宅へ行く。宿題持参で。

母は祖母(母の母)に「まだ宿題やってないのよ~、ここまで持っ

てきちゃって!」。祖母は無言で三角巾を被り、はたきを持って清

掃に取り掛かっていた。

 宿題は帰りの新幹線内で無事終わった。