< 妹が落ちた >
小学校3年生か4年生、公団の子供会企画で丹沢登山へ行った。
総勢50名程、路線バス2台借りて登山道入口まで運んでくれた。
頂上まで順調に到達し、お昼ご飯を食べてあとは下山だけ。途中
後方で「誰か下に落ちたぞ!!」という声が聞こえた。きちんと
整備された登山道で落ちるやついるのかと思ったが、後方から順
に伝言のように伝わってきて、妹であることがわかった。
「えー!?」。私はかなり前方を歩いていたのですぐさまUター
ンをして人をかき分け登った。
すると妹が下山してきた。
私:「落ちたんだって!?」
妹:「なんか踏み外しちゃって、コロコロ落ちちゃった」
「木かなにかにぶつかって、1人で上がってきた」
「誰も助けにこないんだもん」
保護者がたくさん参加しているのに、誰1人助けにいかないとは
どういう神経しているんだ。
でも良かった~助かって。