asagao5-11’s diary

300~600字程度で、昔の記憶を記録する

< 青い封書 >

 20年程前にM社の車を新車で購入した。今まで、ディーゼル

に乗っていたので、ガソリン車は振動は少なく乗り心地も良く、腰

痛持ちの私には乗り降りしやすい高さに運転席があった。

 ある日を境に“青い封書”が何回となく毎年来るようになった。点

検のお知らせかな?いやいやリコールの封書であった。例えば、

①走行中にエアコンから火が出る恐れがあります。

②ドアノブが割れる恐れがあります。

③ブレーキが利かなくなる恐れがあります。

まだまだあるのだが、7年乗って計8回封書がきた。

 自分の車にはそんなことは あった!!走行中、ブレーキが利か

ない!その先には踏み切り、頭真っ白とは言ったもので、パニック

になった。とっさの判断は、4歳くらいの時に父親とドライブ中に

言われた一言だった。

「お父さんに万が一何かあったらこのレバー(サイドブレーキ)を

思いっきり引きなさい、車は止まるから」。

サイドブレーキを思いっきり引いた!!”

車は横滑りしながらどうにか停止した。そしてギアをP(パーキング

)にいれ、エンジンを切った。

だが、車は道路の真ん中、左に寄せるためエンジンをかけた。そし

て、ギアをD(ドライブ)に入れてサイドブレーキを下ろした途端
急発進!!ブレーキが利かないので再度サイドブレーキを引いた。

恐ろしい。どうにかして車を左に寄せなければ・・・。

パワステも利かないので、オモステとサイドブレーキを駆使しなが

ら何度も何度も切り返しをしながら路側帯に車を寄せた。

 ディーラーに電話を入れ引き取りに来てもらった。代車を用意し

てくれたが、思わず、「この車、止まりますよね?」と聞いてしま

った。原因は、ガスケットの破損だと言っていた。

 これ以来、車そのものに乗らなくなり、売却した。

メーカーは利益優先より、人命優先に車を作ってほしいです。